syrup16g 遅死10.10

遅死10.10

遅死10.10 [DVD]

遅死10.10 [DVD]

めっちゃ感想遅れましたけど、ちゃんと発売日に買いましたよ!すでに何回も見てしまいました。野音に行ったときはライブレポ書こうとしてたのに、パソコンが壊れたりと色々とあって結局書かず終いだったので、このDVDの感想をもってかえさせていただきます!

とにかく、これは映像が綺麗の一言に尽きる。画質っていうよりは、あの日の野音の空気を確実に捉えて収めてると思います。チラシに書いてあるように確かにスゴイ暗い場面とかあるけど、印象に残ったところを挙げればキリがないです。「これで終わり」のイントロで映る客席や日比谷のオフィス街のビル、ソニックのイントロでの空を飛んでいくヘリコプター、どんよりとした曇り空、などなど。特にオレンジがかった照明のときの映像がほんとカッコ良くてねぇ。好きですあれは。なんか映像の質感がまるで洋楽っぽいというか、どことなくカルフォルニアチックな感じがした(笑。バンドで言えば、incubus的な質感の映像。そんなわけで、映像だけに関して言えば、少なくともあの日俺の眼に映った光景に負けず劣らずの、美しくも緊張感ある映像が収められています。

で、もちろん音も良いです。あのライブでの中畑さんのカッコ良さが七割は伝わると思います。「真空」でのロックンロォールの叫びとか、「落堕」のイントロのソロとかほんと惚れ惚れするほどのカッコ良さですよマジで。特に落堕ではキタダさんが客を煽ったりしつつ四人が段々と演奏に加わっていって、五十嵐がギターを弾き始めるといつの間にか曲に突入しているっていうね。あの演出は何回見ても良いです。

こうやってDVDで見てみると、当日は気にならなかったこともたくさん見えてきまして、サポートの人のフレーズが時々浮いてたり、五十嵐自身の声はあんまり調子が良くないように聞こえたりするけど、そんなのは気にならない演奏のテンション!「きこえるかい」とかもいいなぁ。サビ前でためて一気にいくあの瞬間がたまらない。空気がボワッってなる感じ。伝えにくいので、とにかく見てください!

それで、最後ね。もう大体の人は見たと思いますんで書いちゃいますけど、「Reborn」がエンディングとして収録されてるってのが反則。いや、よくよく考えて見ると、あの五十嵐のMCを外すわけにはいかないんだから、当然この曲も入るんだよね。うっかりしてて騙されました。それで、またこの曲がエンドロールに物凄いマッチしてるんですよ。普通ならちゃんと見せろ!とか思うところかもしれないけど、ピッタリはまってるんですよ。この日の「Reborn」はこうやって聞くとスゴイ力強くて、良いです。

こうやって最後の最後まで見て感じることは、ちゃんとシロップを好きな人がしっかり作ってくれた作品だなぁ、ってこと。そう思います。じゃないと、こんな作品できない気がする。エンドロール含め、映像のタイミンクがほんとジャストなんですよ。生活のイントロやきこえるかいのイントロのオーロラみたいな映像の照明のゆらめきとか。あれ普通挟むかなぁ。挟まないだろ。ライブの雰囲気はその場にいないと分からないけど、ホントこのDVDはDVDとしてスゴイ。シロップのメンバーはもちろん、id:daimasさん含め、関わった全てのスタッフの方々にありがとうと言いたくなる。そんな作品でした。