桐野夏生 「顔に降りかかる雨」「天使に見捨てられた夜」

顔に降りかかる雨 (講談社文庫)

顔に降りかかる雨 (講談社文庫)

天使に見捨てられた夜 (講談社文庫)

天使に見捨てられた夜 (講談社文庫)

村野ミロシリーズ。どちらもいかにもハードボイルドな感じの内容です。少し女性が書いた感じが強く押し出されている気がしたので、男性にはあまり分からない部分があるかも。「天使の〜」は、主人公がある人物を追いかけていき、段々とその人の人生が浮き彫りになっていく感じがどことなく「火車」を彷彿とさせました。話のまとまり具合というか、最後に伏線が解消されていく感は「顔に〜」の方が良かったと思います。

どちらも星三つぐらいかな。まぁブックオフで100円で買ってきたので、偉そうなことは言えませんけど。