浅井健一 『Johnny Hell』
- アーティスト: 浅井健一
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2006/09/27
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (55件) を見る
リフやギターの音のカッコ良さが久しぶりに戻ってきてて嬉しいですね(まぁ小奇麗な音といえばそれまでという感じもあり、個人的にはまだベトナムの荒々しい音が懐かしい)。どう考えても茂木のドラムのほうがカッコイイのだが、SHERBETSセッションはまぁそれはそれで中々良いです。ときどきJUDEの「ロシアンビリー」を彷彿とさせるだっっっさいブレイクが入ることだけが至極残念。
確かに以前聴いたことがあるような曲も多いのですが、演奏がすごくイイ感じで入っているのでそれに救われているように思います。特に「空港」「Green Jelly」のサビ、そして「Johnny Hell」、このあたりから感じられる録音されたときのテイクの良さが際立っているように感じました。「空港」のホント使い古されたベンジーお気に入りコード!みたいなのがたまりません。
ただ相変わらず歌詞は微妙かなぁ……。話したことはないが、誰がどう見てもベンジーってのは天然な人だと思うし、そういう天然な人がちょっと何かに気が付いちゃって、天然なりに考えましたみたいな部分がときどき出てきててそのへんがちょっと薄ら寒く感じられるのかも。もっとなんにも考えずに、ってのはまぁ無理なのかな。でも、今までなぜか思いつかなかったんだけど、「君」っていう単語は子どものことを歌っているのだと考えると、愛しく感じられる部分があるかも。
ってか、どうせ最後には死ぬ、みたいな世界観がベンジーの歌詞で出てきたことってあるっけ?死ぬことに対してあんま悲観的にはなりたくない、みたいな人だったような気がしてたから少し驚きました。「Green Jelly」もなんとなくそんな雰囲気だし、個人的にはこういう歌詞すごく好きなのでよかったです。
そんな感じで、久しぶりにベンジーを良いと思えた作品でした。まぁ俺含めこんなもんでは満足できない人はたくさんいるような気もするけど、ブランキーではない限り絶対無理だし(そもそも曲がどうとかいう問題ではないのかも)、ソロにこれ以上求めるのは酷なのかもおーーしれんよね。とりあえずは、この調子で!