森見登美彦 『太陽の塔』

太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔 (新潮文庫)

というわけで、読了。かなり読みにくい文章でした。だが、そこがいい!この無駄な感じが好き。ただ、なんか自分の語彙力の無さを久しぶりに痛感しました。漢字読めねえ。

こういうアンチ・マジョリティ!みたいなものを適当に書いちゃって失敗すると、ものすごくバカっぽいものになったりするんだけど、これは結構面白かった。世の中に対して卑屈になりながらも、心の奥底では全て分かっている人の行動というのは、読んでいて切ないです。そこは冷静に分析しちゃダメだって!と叫びたくなる。

ラストの日常の羅列、そして最後の文章。あれが全て。ズルイ。