貫井徳郎「失踪症候群」

失踪症候群 (双葉文庫)

失踪症候群 (双葉文庫)

「若者たちの失踪の背後にあるもを探って欲しい」依頼に応えて、環敬吾はチームのメンバーに収集をかけた。私立探偵・原田柾一郎、托鉢僧・武藤隆、肉体労働者・倉持真栄。三人のプロフェッショナルが静かに行動を開始する。暴かれる謎、葬り去られる悪。ページを捲る手が止まらない『症候群』三部作第一弾!

そんな内容です。まぁシリーズ第一弾ということで、前半は環、原田、倉持、武藤らメンバーの紹介エピソードがあり、後半は続発する若者の失踪の謎をメンバーが地道に暴いていく感じになっています。冷静に犯人を追い詰めていく様は確かに「必殺仕事人」みたいな印象を受けます。まぁ仕事人のドラマ自体は見たことがないけど。また、テレビのサスペンスドラマっぽい感じもします。ドラマ化しようとすれば簡単にできそう。

イリーガルドラッグ、仕事に追われ家庭を振り返らなかった父親、親の過剰な期待に嫌気の差した若者、とテーマ自体はよく聞くものばかりで至って普通。それをサラリと読ませます。まぁ第一弾といった感じですかね。あれ!そういえば叙述トリックがなかったなぁ。

親が伊坂幸太郎「チルドレン」を持っていることが発覚したので無性にそっちを読みたくなっているのですが、とりあえず先に第二弾「誘拐症候群」を読みたいと思います。でも、夏休みに入っちゃったからあんま本読めないんだよなぁ。やっぱ読書は電車の中が一番。次が授業中(笑。