サンボマスター 「サンボマスターは君に語りかける」

COUNTDOWN JAPAN04/05で素晴らしいライブを見せてくれたサンボマスター。それに対して、CDを一枚買うぐらいの恩義を返してもバチは当たらないだろってことで買ってきました。いや、もちろん嫌々ではなく、自分が買いたいから買ったんですけどね。買った人の評判もスゴイ良かったですし。で、その評判は間違ってませんでした。とても良いアルバムだと思います。

歌詞はストレートでなんのひねりもないし、曲もそんなに幅があるとは言えない。でも、そんなことをねじ伏せるぐらいのいわゆる初期衝動的なもの、それが全ての曲に溢れかえってるのがスゴイです。かといって、勢いに任せてやってるわけではなく、しっかりと地に足をつけて演奏をしてるんですよね。「歌声よおこれ」とか「欲望ロック」のギタソロとかめっちゃ良い音してて、普通にカッコイイ!ドラムもライブでのカッコ良さには劣るけど良い!そして、鬼気迫るほどの誠実さで音楽と向かい合ってるのもカッコイイです。それはカウントダウンで叫んだ「俺たちがくだらない音楽やったらすぐ俺たちを潰してくれよな!」という言葉にも表れていると思います。ナイスアティチュード!

さらに、歌詞がホントに全部日本語。英語はときたま叫ぶベイビーとロックンロールぐらいですよ。青臭いなんて評しましたけど、グッとくるフレーズも何個かあります。日本語最高!実は俺、基本的にこういう泥臭い邦楽ロックというか、民生・真心系列?その辺はそんなに好きじゃないんですよ。けど、このサンボマスターはその要素を残しつつ、イースタンユース的な鋭さみたいなのもあってそこが良いのかもしれない。「美しき人間の日々」のAメロとかイースタンっぽくないですか?でも、俺イースタンも別に好きじゃねえしな。いやーよくわかんないや(笑。

そんな感じでスゴイ良いんですけど、ここからが結構難しいですよね。このままいくとマンネリ化する危険ってのもあるし…。ちょっと違う方向に進化するか、このままさらに突き抜けるか、注目しておきたいと思います。で、全然関係ない話だけど、このアルバムにもホーンとかで参加してる有名な村田陽一って元・ジャガタラだったのか。知らなかったよ。いや、まぁじゃがたら自体どんなもんか全然知りませんけどね。オーケンがオススメしてたぐらいの認識しかない。