トマス・ハリス 『ハンニバル』

ハンニバル(上) (新潮文庫)

ハンニバル(上) (新潮文庫)

映画を見た勢いも手伝い、古本屋にて上下300円で購入。とにかく読むのに時間がかかってしまった。なんと約3週間…。日本の小説が恋しいよ。

映画より原作のほうが良いっていう人が多いみたいだから興味を持って読んでみたんだけど、俺は正直言って映画のほうが面白いと思いました。これを読んでるとね、なんつーか映画の台本を読んでいるような気分になってくるんですよ。ホントそれぐらい原作に忠実に映画は作られていたんだなぁと実感できます。

それにこちとら日本人なもんで、カッポーニ宮だなんだ言われても全くイメージできないんですよ。そういう点でいうと、これほど映画向きな作品はないのではないか、と。映像のヨーロッパの街はホント綺麗でしたしね。まぁ読むときは一応頭の中で無理やりよく分からない建物を想像しておきました。もはや頭の体操。

で、映画と原作はほぼ同じなんですけど、最後の最後の結末が映画と原作で全然違ってくるんですよね。この辺りのレクターとクラリスの関係性が一番重要なだけに、ここで一気に映画の質が下がってしまったのかなぁと思います。まぁ今更こんな熱く語っても仕方が無いか!よしっ今度はブームに乗り遅れた感じで、数年後にダヴィンチコードの映画と原作について熱く語りたいと思います!