RIZE 『SPIT&YELL』

SPIT & YELL (DVD付)

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約二年半ぶりの新作。予想していた通り、爽快なほどヘヴィーな感じへ突き抜けちゃったみたいです。前も言ったように、頑張れば 『Californication』みたいな方向に移行できるんじゃないかと密かに期待してたんだけど、見事に逆に突っ走ってくれました。まぁJesseがボーカルだと難しいだろうぁ。だって、メロディを歌うのは絶対苦手だよあの人。メロディアスなサビを作るのも下手だと思うし。

でも、「CRY」って曲はかなり良いんじゃないだろうか。あのJesseが比較的上手くメロディを歌いこなしてるし、なんと言ってもドラムが最高。ハイハット細かいよハイハット。そして、「Stand Up」ね。メロウな感じなのに、勢いがあるってのは個人的にツボです。ちょっとメタル入ってるけど、間奏のこういうギターソロもスゴイ好きです。正直言ってこの二曲だけで元は取れる。

音は結構荒削りだと思うけど、勢いがあるし良いんじゃないかと。3rdの詰まった音に比べれば100倍愛せる。金子のスネアもカンカン鳴ってるしな!ジャンルとしては本当にベタベタなヘヴィーロックをやってるんだけども、全体的な足取りが重くならないのは絶対金子のおかげだと思う。このドラムの軽やかさはたまらないものがあります。というわけで、RIZEとしては最高傑作。これ、モダンヘヴィブームのときに出してればもっと名盤になったのに…。

でも、そろそろ先が見えなくなってきたというか、このままの方向でいけばいつの日か限界が来る気がする。とりあえず、久しぶりにツアーにでも行ってみようかなぁ。っつーかクアトロて。ハコ小さいよ。もうそんなところでRIZE見る体力は俺には残ってないです。どうしよう!ちょー迷う。