横山秀夫 『ルパンの消息』
- 作者: 横山秀夫
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/05/20
- メディア: 新書
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とりあえず、ケンカがすこぶる強い不良という設定の竜見の口調が、なぜにオカマ口調なのかという疑問を除けば、それなりに面白く読めました。でも、やっぱ全体的に登場人物がわざらしいというか、いかにもだなという印象を受けてしまうのは否めないかも。いくら「ルパン作戦」の舞台が1970年代とはいえ、喜多のヤンキーぶりもマンガチックだし、なんか随所にB級感が漂ってる気がします。
なんせ15年前の作品だし、粗を探せばキリがないのですが、「次はどうなるんだろう?」というハラハラ感は常にあったので、最後までグイグイとは読めました。だから、まぁ読んで損はしないんじゃないかなぁ、ぐらいの作品。そんな感じ。