重松清 『幼な子われらに生まれ』
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1999/07/01
- メディア: 文庫
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いやーこれはホント暗かった。「ビフォア・ラン」は暗かったって書いたけど、これは段違いの暗さだなぁ。あまりの暗さに、読んでる途中で放り投げそうになったよ!いや、でも最後になると、まるで今の重松にバトンタッチしたかのように、急に展開に希望が見えてくるのがスゴイ。家族を取り巻く環境は大して変わっていないはずのに、なにかこう救いが出てきたという気にさせてくれるのが不思議。変わったけど俺が気が付いてないだけ、という意見は残念ながら却下だ!
あの最後のデパート屋上での場面はさすがにちょっと泣いた。そして、あのプレゼントのカードな。俺が悪かった。勘弁してください。性善説を確信させてくれるような展開、俺は嫌いじゃないです。不良が子猫を拾う。俺が老人に席を譲る。やさぐれたアイツは親に仕送り。何事もそういうギャップが大事なわけですよ。
あーもう!読んだの結構前だから詳しいこと忘れた!いいから読め、お前ら!