吉井和哉 『BEAUTIFUL』

BEAUTIFUL

BEAUTIFUL

吉井和哉に改名しての1stシングル。相変わらず音は綺麗というか、クリアで高品質な感じがしていて、高級オーディオで聴いたら気持ち良さそうだなぁなんて思いました。いつもはドラムの印象が強いんだけど、今回はレコーディングメンバーがエイミーマンと全く同じということもあり、ピアノを主軸とした静かな仕上がりとなっているからか、フワァーッと広がってくる音全体が素敵です。ちなみに、個人的にはイヤフォンよりコンポとかで聴いたほうが、なんかこう音に広がりがあって聴こえました。そんな気がしました。気がしただけかもしれません。

まぁでも、渋谷陽一のオッサンは絶賛しすぎなんじゃないでしょうか。ニヤッとできるほど引っかかるメロディがないのが個人的には寂しいし、あまり抑揚がないメロディと鼻にかけるような曖昧な歌い方があいまってか、タイトル曲は少し間延びして聴こえます。「HIKARETA」はありがちな感じだし、「MY FOOLISH HEART」はいかにも年を取って落ち着きましたという感じなので、イエモンのような方向性を待ち望んでいる人たちはドンドン離れていくかもねぇ。

それは全然悪いことではないし、俺はこの路線もまぁまぁ好きなんですが、これライブどうすんの?家で聴くぶんにはいいけど、タルくね?っつーか、エイミーマンって誰?ノラ・ジョーンズみたいなもん?マンなの?チンなの?どっちなの?

あと、「歌詞も別になぁ……」と思っていたのですが、「BEAUTIFUL」に出てくる公園っていう単語を人生とか、勝手にそういう意味の言葉に置き換えてみたら、少しだけ好きになりました。確かに考えても仕方がないし、分からないほうがビューティホー!関係ないけど、「君の横顔はBEAUTIFUL」って歌詞は吉井以外が歌ったらなんかバカみたいだよね。そういった点ではスゴイ。「HATE」もカラオケで俺が歌ったらなんかアフォな歌みたいになってしまったのは余談です。