FRICTION(RECK、達也)@渋谷クラブクアトロ

浅草にて、社長夫婦と一時間雑談をするという斬新な面接をこなしたあと、雨の中行ってきましたよ。後ろのほうにシロップの中畑さんが一人で突っ立っていたので、「新譜出るってホントですか?それともベストなんですか?」と聞こうかと思いましたが、ちょっと威圧感あるし怖くて話し掛けられませんでした。

まぁそれはそうと、いやー久しぶりにライブ見て笑いました。良かったです。 まず驚いたのがアレだよね。RECKなんていうから、無知な俺はてっきり外人が出てくるのかと思っていたのに、出てきたのは大江慎也みたいなオッサンでした。まぁフリクションは日本のバンドなんだから当たり前なんだけどさ!

いや、でもこのオッサンがすげーんだ。エフェクター駆使して、ベースなのにギターみたいな音出してギュインギュインとソロみたいなの弾いてんの。ぶっとい音なんだ、コレが。自分で出した音をその場でサンプリングしたりもしてたかな?まぁそれ自体は大して珍しいことではないかもしれないけど、ベースとドラムだけであのピリッとした空間を作り出すことの要因になっていたことは間違いない。

達也はといえば、フリクション用に音作りを変えているのか、先日のツインテールとは打って変わって、スネアもバスドラも物凄くズッシリとした重い音。ストレートにロックなドラムを叩いてました。そう、いわば歌モノの後ろで叩くver.の達也なわけですよ。RECKがひたすらフレーズを繰り返して、達也がシンプルな8ビート刻みまくっているだけなのに、段々と雰囲気が高揚していくあの感じ、想像することができるでしょうか。そのあたりがカッコ良すぎて、思わず笑ってしまった。そして、呆然。そのあとは、むしろ少し涙ぐみそうな勢いだった。

曲自体は結構同じような調子のものが続いて、さすがに中盤は少しダレた感じだったけど、むしろあの同じような曲だけを連発して、ずっとテンションを維持しつつあれだけカッコイイのがスゴイわ。あのカッコ良さは、それこそ技術ではなくてアティチュードの問題というか、叩き方がカッコイイという至極簡単なことに収束するような……。もしくは、原始的な肉体の躍動の美しさ、とかそういう次元の話かもしれない。

アンコールの最後、バシッと音が止まって曲が終わったのが最高でした。また見たいです。