syrup16g@日本武道館

正直ライブとしてはNHKのほうが断然良かったんじゃないかと。

PAのせいか知らないけど、なんかキタダさんのベースが変な響き方してて耳障りだわ、セットリストは「お前解散したくないだけだろ」とツッコミたくなるほど無駄に曲数が多くて散漫だわで、なんか間延びのするライブだった気がする。途中でも、五十嵐が思わず「ああ終わっちゃうなぁ。くそっ」って言ってて、最後までしみったれたやつだと笑ったというかなんというか。まだ読んでないけど、タナソーが書いたという「勝手に死んでろ」っていうアルバムレビューは、愛があるという意味ですごく正しいわ。

でも、こういうグダグダなときに限って伸びのあるキレイな声で歌うら困るよ五十嵐は。 「センチメンタル」と「明日を落としても」を、何千人もいる武道館の真ん中で、一人弾き語りで歌ってくれただけで俺は満足です……。あれは本当にすごく良かったと思います。

「シロップは自己認識補強みたいなことにことさら利用されていたバンドだとは思うけど、そういったものよりは、なんだかもう五十嵐という人間についての比重のほうが大きい」とは前にも書いたけど、歌詞をね、改めて聴くと、ホント五十嵐の五十嵐による五十嵐のための曲だったのだなということをすごく感じたな……。

会場に響く「ありがとう!」とか「お前はホンモノだよ!」とかいうお前なんだそ合いの手はと突っ込みたくなるような掛け声にはご多分に漏れず辟易したけれども、もしも会場に五十嵐が客としていたのなら、きっとそれ以上のよく分からない掛け声をかけたんだろうな、みたいな。そんな感じ。

なにはともあれ終わった。それにしても、よくもまぁあんな楽曲群で武道館やったもんだという感じです。よくよく考えたらホント暗くて、ひどいよw。傍目から見て、あんなにも盛り上がってないような解散ライブっていうのもない気が。まぁ……お世話になりました。また。